有子山城が教えてくれた私の使命

有子山城
有子山城 主郭の石垣

兵庫県の北部、豊岡市出石町に「有子山城(ありこやまじょう)」というお城があります。
「山城」というタイプの戦国時代のお城です。
尾根に沿って急な坂道を1時間ほど登った先にある、野面積みの石垣が圧巻の有子山城。
ご贔屓の武将・藤堂高虎さまが、はじめて築城を手掛けたお城ということも相まって、このお城が大好きで、何度も何度も登っていました。

記録的な大雨のあとの、ある日のこと。
有子山城に行ってみると、石垣下の土が雨の影響で大きくえぐり取られて流されていました。
その無残な光景は衝撃的で、とてもとても悲しかった。

管理してくれる人がいなかったら、お城は風化してしまう。
守ってくれる人がいなかったら、お城は消えてなくなってしまう。
そんな恐怖心がどんどん大きくなっていきます。
どうにかしなければ……と強烈な想いに駆られました。

お城を守るために、何かできることはないか?
お城を未来に残すために、何かできることはないか?
そう考えたときに、私にできることは「お城の魅力を伝えて、お城に興味を持ってくれる人を一人でも多く増やすこと」だったのです。

山の上にある小さなお城でも、石碑しか残っていないお城でも、そこにお城があることを知ってほしい。
身近にあるお城の存在に、気づいてほしい。
なぜお城が残っているのかを、一度だけでも考えてほしい。
お城を守っている人が、過去も現在もいることを知ってほしい。

私は、お城の存在を未来に繋げるために、お城カタリストとして活動しています。
お城の魅力を伝えて、お城に興味を持ってくれる人を一人でも多く増やすこと。
それが私の使命です。
大袈裟かもしれませんが、私の生きている意味はここにあるのだと思っています。

そして本日、その覚悟をカタチにするために「お城カタリスト」として開業しました。
お城と言うと、ボランティアやNPO・社団法人などの非営利的な活動が中心ですが、それらの業態ではなく、あえて収益事業としてこれをなそうと決意したのは、収益を生む事業として継続できる仕組みを構築しない限りは、私たち日本で暮らす人にとっての大切な「宝」を次代に引き継ぐことができないと考えたからです。

賛同してくださるあなたに向けて、想いを発信していきます。
私ひとりはちっぽけな存在ですが、想いが集まったら大きな力になるはずだから。

改めまして、これからもどうぞよろしくお願いいたします!

この記事を書いた人

お城カタリスト