【Blog】職人の技|風彩染 一真工房で本物に出会いました

野口
今回はお城……ではなく、日本の匠の技をご紹介します!

お友達のご紹介で、京都の「風彩染 一真工房」さんにお邪魔しました。
風彩染は、生地を海藻で作った水で濡らしながら、刷毛だけで染めていきます。
風を染めることをコンセプトにした色彩美……わくわく楽しみです!

4代目の洋平さんのご案内で、まずは作業工房を見学させていただきました。

風彩染一真工房
工房では、洋平さんの叔母さまが作業をされていました。
絶妙な筆づかいで、繊細なぼかしを創りあげてゆきます。
風彩染は、海藻の水で濡らしながら染め上げてゆくのですが、その作業の性質上、水が乾いてしまうと継ぎ目ができてしまうので、乾かないうちに続けて作業をする必要があるのだそう。
集中力と体力と根気といろいろな忍耐が必要な、匠の作業風景です。

風彩染一真工房
ものすごい刷毛と筆の数々。
本数だけでなく、普通の染物屋さんでは考えられないほどの種類なのだそう!
それだけ、お客様の幅広い要望に応えることができる工房だということですね。素晴らしい!

風彩染一真工房
こちらも、刷毛です。
この刷毛で優雅なぼかしや色合いが表現されるのですね。

風彩染一真工房
金彩を施された美しい帯。まだ作業の途中なのに、こんなにも美しい。
分業化されている業界では珍しく、理想通りの作品に仕上げるため、こちらの工房では金彩の作業もされています。

風彩染一真工房
場所を移動して、完成品のお着物や反物を拝見します。綺麗な色合いとぼかしの技。独特の白が光っています。こちらでは服の上からの試着ができますよ。

風彩染一真工房
繊細な手書きの線とぼかしの色合いが美しいこちらのお着物。
つなぎ合わせた合口(あいくち)のぼかしがピタリと合うのは、染めるときから緻密に計算されてつくられているため。
染めだけではなく、お仕立てもこちらの工房でされるので、一枚の絵画のような美しさです。
素晴らしい匠の技をお持ちの工房なので、芸能人の方も数多くご愛用されています。

風彩染一真工房
この帯の美しさに感動しました!
いつか手にすることができるよう、夢見てがんばります。
ひとつひとつ細やかな手仕事でつくられた、まさに一点物の作品たち。
4代目の洋平さんの言葉にも、着物や染めや京都に対する熱くて強い情熱を感じました。
このご縁に感謝です!ありがとうございました!

風彩染一真工房:ご興味のある方はぜひ工房に行ってみてください!

この記事を書いた人

お城カタリスト