槇島城(まきしまじょう)は、京都府宇治市にあります。
元亀4年(1573)の2月から7月にかけて行われた、織田信長と室町幕府15代将軍:足利義昭による「槙島城の戦い」の舞台となったお城です。
信長に反旗をひるがえした義昭は、ここ槇島城に立てこもり、織田軍によって包囲されます。
結果、義昭は破れて京から追放されました。
一説によると義昭は、豊臣秀吉に警固されて三好三人衆のひとり:三好義継が城主の若江城(大阪府東大阪市)に入ったそうです。
この義昭の追放によって、室町幕府は実質的に滅亡します。
槇島城の戦い後の7月28日には、「元亀」から「天正」へ改元が行われました。
現在の槇島城は、石碑が残るだけで遺構などはありません。
住宅地の中にある小さな公園(下記住所)と、そこから300mほど離れた「槙島公園」というやや大きな公園に、石碑と案内板があります。
今は公園や住宅地ですが、確かにここが室町幕府の終焉という歴史の舞台となった場所です。
争いや戦いの歴史の上に、私たちの平和な「いま」の暮らしがあるのだと改めて感じました。
◆槇島城:まきしまじょう
◆住所:京都府宇治市槇島町薗場29-92
◆登城日:2020年10月24日