お城カタリストの野口です。
重要文化財の櫓の内部見学ができるのをご存知ですか?
え? 重要文化財の中に入れるの?!
数年前までは年に1・2回程度の特別公開でしたが、今では恒例になっているのでご存知の方も多いはず。
そこで今回は「大阪城の櫓」特別公開についてご紹介します。
特別公開の期間は?
2018年の大阪城の櫓の特別公開の期間はこちらです。
公開期間:2018年3月3日(土)〜11月25日の土・日・祝日
※ 春・夏休みの下記の期間中は連日公開です
春季公開:2018年3月24日(土)〜4月15日(日) お休みなし
夏季公開:2018年7月21日(土)〜8月31日(金) 月曜日はお休み
公開時間:10:00〜16:30(最終入場16:00)
チケット販売終了時間→15:30
公開される櫓はどこ?
多聞櫓(たもんやぐら)
多聞櫓は、大手門を入ったところにある建物です。
鉄板張りの大門を備える渡櫓(わたりやぐら)と、南に折れ曲がってのびる続櫓(つづきやぐら)のふたつの建物からできています。
多聞櫓は、1628年ごろにつくられた建物ですが、落雷によって焼失してしまい、江戸末期の1848年に再建されています。櫓内部の防御の仕組みは必見です!
千貫櫓(せんがんやぐら)
江戸幕府による天下普請の第1期にあたる1620年に創建された、千貫櫓。
大坂城内で最も古い建物のひとつです。大手門を「横矢掛り」で防御する働きのある隅櫓。
大坂城の前身だった「石山本願寺」にも、この場所あたりに櫓があったそう。
千貫櫓の名称は、石山本願寺と対立する織田信長が、攻めあぐねたこの櫓を「千貫文出しても奪いたい」と話したと伝わることに由来しています。
千貫櫓の銃眼から火縄銃を構えて、当時の防御のしくみを体感してみましょう。
焔硝蔵(えんしょうぐら)
1685年につくられた、この焔硝蔵。焔硝蔵とは、火薬庫のことです。
火事になっては大変なので、壁・床・天井が花崗岩でつくられた頑丈なつくりをしています。
大阪城にある焔硝蔵は、日本で唯一現存するとっても貴重なもの。
ぜひ、その内部のつくりにご注目ください。
入場料とお得なセット券のご紹介
大阪城の櫓の入場券は、大人(高校生以上):700円・小人(中学生以下):300円です。
もし、天守閣にも入城しようと思っているなら「天守閣セット券」がオススメ。
天守閣セット券は、大人(高校生以上):1,200円です。
(天守閣は中学生以下は無料なので、小人のセット券の販売はありません)
西の丸庭園の近くに発券所がありますので、そちらでチケットをご購入ください。
大阪観光に便利でお得な「大阪周遊パス」の特典で、天守閣も櫓も乗車カードを提示するだけで無料になります。
↓詳しくはこちらをご覧ください
まとめ
大阪城の櫓の特別公開は……
- 多聞櫓
- 千貫櫓
- 焔硝蔵 の3つの櫓の内部を見学することができます。
せっかく大阪城に行くのですから、重要文化財の櫓の内部も見学してみましょう。櫓の中から外の景色を眺めると、外部だけではわからない、櫓の防御のしくみを知ることができます。