この週末、高安城に行ってきました。
大阪府八尾市と奈良県平群町にまたがる高安城は、生駒山山系の、標高488mの高安山にあります。
ここはハイキングコースになっていて、北に行くと生駒山に、東に向かうと、戦国大名の松永久秀の城だった信貴山城や朝護孫子寺に行くことができます。
高安城は、飛鳥時代に天智天皇が建てた「古代山城(こだいさんじょう)」という種類のお城です。
古代山城については別の記事でご紹介します。
「高安城」と書いて「たかやすのき」と呼びます。
高安城は、日本書紀にも登場するお城です。
倭國の高安城・讃吉國の山田郡の屋嶋城・對嶋國の金田城を築く。
天智天皇六年(667)/日本書紀 (下)/日本古典文学大系68/岩波書店
香川県の屋島城・長崎県の金田城とともに、667年に建てられたようです。
当初は、ほかの古代山城と同様に、防衛目的ののろし台としての役割を担っていたのかもしれません。
高安城を修りて、畿内の田税を収む。
天智天皇八年(669)/日本書紀 (下)/日本古典文学大系68/岩波書店
その後、改修して、税として集めた穀物や塩を収める場所としての機能も追加されたようです。
今回のお目当ては、この倉庫跡を見に行くこと。
高安城には6つの倉庫跡が発見されているのですが。
なんと、その建物に使われたとされる「礎石」を見ることができるのです!!!
これはただの石ではありませんよー。これが礎石です!
礎石とは、建物の基礎に使われた平らな石材のこと。
つまり、礎石が発見されたということは、なんらかの建物がこの場所にあったということです。
日本書紀の物的証拠のような礎石をこの目で見ていると思ったら、鳥肌モノです。
安土城の天主台の礎石を見たときと、同じくらい感激しました!
大宝元年(701)に廃城になるまでの間、天智・天武・持統・文武と多くの天皇が行幸しています。
この景色を古代の天皇たちも眺めたのかと思うと……シビれますねぇ♡
廃城後の高安城は、信貴山城の城主:松永久秀の出城として使われたそうです。
こちらのお城は、中世の山城の高安城(たかやすじょう)。
高安山の三角点がある場所が、高安城の本丸跡と考えられています。
古代の城だけでなく、土木工事して堀や曲輪をつくった中世の城まで楽しめて、高安城は、一挙両得のおトクなお城でした!
I went to Takayasu Castle last weekend.
It was a very interesting castle because it’s like a mixed ancient and medieval castles.
では、また!