
二条城の非公開エリアで美味しい朝ごはんをいただける特別なイベントをご存知ですか?
それは『清流園・香雲亭での朝御膳』。
京都の夏は、高温で蒸し暑い!
そんな夏本番の7月〜8月に、二条城ではゆったり城内を観覧できるよう、涼しい朝と夕方の入城時間が拡大されています。
この時期に開催される特別イベントが『清流園・香雲亭での朝御膳』です。

7月1日(日)から9月30日(日)までの期間限定で開催される朝食会。1日40人だけが味わえるスペシャルな体験です。早めのご予約をオススメします。大切な人と一緒にいかがですか?
清流園と香雲亭

「香雲亭」は、江戸初期の豪商・角倉了以の邸宅から移築した歴史的な建造物です。
庭園の庭石800個も角倉了以のお屋敷から移したもので、その庭石と全国から集めた名石300個を使ってつくられているのが「清流園」です。
庭園には、日本古来の「おもてなし」の心がつまっています。
眺望する場所から、一番美しい姿で眺められるよう、計算されつくられているのが庭園です。
いつもは立ち入り禁止のため、外側からしか眺めることができない二条城の「清流園」。
本来このお庭は、眺望する場所である「香雲亭」からの眺めのためにつくられたものです。
なので外からでは、庭園をつくりあげた作庭家の「真の狙い」を目の当たりにはできません。
このイベントでは、清流園の「作庭家のたくらみ」を実際に眺めることができます。
それだけでなく、香雲亭に立ち入って、優雅に朝食がいただけるなんて!
この特別感、味わってみませんか?
清流園・香雲亭での朝御膳
清流園・香雲亭での朝御膳の内容は、どのようなものなのでしょう。
朝御膳を提供しているのは、祇園の「京料理いそべ」さん。
京都ならではの食材と伝統的な調理法にこだわる、こちらのお店が提供してくださる今回の朝食は、自家製の生ゆばを使ったお粥と季節の一品がついた「京のゆば粥御膳」です。

関西の夏といえば、やっぱり「鱧(はも)」。
関東で生まれ育った私は、大阪にお嫁に来るまで知らなかった美味しい食材です。
「季節の一品」が、時期によって変化するのも嬉しいポイント。
お好きな一品を選んで、関西ならではの「夏の食の楽しみ」を優雅な空間でご堪能ください!
【季節の一品】
- 7月1日〜25日:鱧(はも)落とし
- 7月26日〜8月16日:加茂茄子田楽
- 8月17日〜8月31日:鮎の煎り出汁
- 9月1日〜9月15日:萩豆腐と鱧の吸物
- 9月16日〜30日:名残鱧と松茸の茶碗蒸し
◆ 清流園・香雲亭での朝御膳:詳しくはこちらをご覧ください
朝食のあとのお楽しみ:今だけの二条城体験
香雲亭での朝食は9:30まで。そのあとはゆったりと二条城を散策しましょう。

朝御膳と一緒に、今だけ体験できる二条城の特別な情報をご紹介します。
「遠侍(とおざむらい)」への特別入室

別名「虎の間」と呼ばれる「遠侍」は、二条城を訪れた大名が、まず通される控えの間です。
虎の絵は、座ったときに目線の高さにくるよう、威圧感を感じるつくりになっています。
そんな貴重な「遠侍」の二の間に、7月4日(水)〜8月6日(月)の期間には、いつもは廊下から眺めるしかできない場所に、なんと特別に入室できるんです!
障壁画の竹林群虎図や天井画・欄間の美しい彫刻がすぐ目の前で眺められる至極のとき。
この期間を狙って二条城に行くのもいいですね。
「二条城障壁画 展示収蔵館」の障壁画原画公開

二条城の目玉でもある、二の丸御殿の障壁画。
実は二の丸御殿の障壁画は、重要文化財の保護のためにレプリカが展示されています。
実物があるのは、別棟の「二条城障壁画 展示収蔵館」です。
こちらでは年に4回、原画を入れ替えて展示されているのですが、これがもう圧巻!
2〜3畳ほどの畳敷きのスペースがあるので、ぜひ座って眺めてみましょう。
御殿の部屋の中で眺めているような臨場感があり、イメージが膨らんでワクワクします。
7月12日(木)〜9月9日(日)の期間は、「松と花鳥〜式台の間,2つの時代の障壁画〜」の開催。
ぜひこちらも合わせてお楽しみください。
◆ 二の丸御殿障壁画原画公開:詳しくはこちらをご覧ください
まとめ

二条城の魅力は、御殿だけでなく、二の丸庭園をはじめとした美しい庭園です。
青々とした緑と水のきらめきを楽しめる夏の二条城も、またオツなもの。
スペシャルな体験とともに、四季折々の二条城をお楽しみくださいね。