こちらでは、司馬遼太郎氏の『最後の将軍』(文春文庫)をご紹介しています。
野口
本から学んだことや感じたことを、徒然なるままに書いています。
2021年の大河ドラマ『青天を衝け』にも登場する徳川慶喜は、水戸藩第9代藩主・徳川斉昭の七男で、徳川幕府最後の将軍です。
御三卿の一橋家の養子とは言え、水戸から将軍様が誕生したことは、茨城県出身の私としては嬉しい限り。
今回は、そんな徳川慶喜の小説をご紹介します!
司馬遼太郎さんの『最後の将軍』は、1998年の大河ドラマ『徳川慶喜』の原作本です。
『青天を衝け』の主人公・渋沢栄一もこの本に登場しますよ。
慶喜は、世間の評判が大きく分かれる人物です。
『最後の将軍』では、頭脳明晰で先見の明があり、多才で饒舌に論破するかと思えば寡黙で孤独な慶喜が描かれていました。
作者の司馬先生は、慶喜を思い続けてこの本を書いたといいます。
歴史小説の大家である司馬先生をも魅了した慶喜に会いたくて、私も何度も読み返しました。
慶喜と、幕末の動乱期がよくわかる1冊です。
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司馬遼太郎『最後の将軍』
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林真理子さんの『正妻〜慶喜と美賀子〜』では、司馬先生が描くのとは一味違った慶喜像が描かれています。
慶喜の妾で(火消し頭)の娘・お芳が魅力的でした!
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林真理子『正妻〜慶喜と美賀子〜』(上・下)
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物語なので史実とは異なる点もありますが、こんなことがあったかも、こんな風に感じたかもと、想像の手助けをしてくれたり、ロマンが感じられるのが歴史小説のいいところです。
小説やドラマをきっかけに、歴史を味わってみてはいかがでしょう。
では、また!