お城めぐりに行ったら、記念にお土産を買うけど……いろいろ物が多くなるのも困ります。どうにかならないかなぁ?
せっかくお城めぐりに行ったなら、記念になるものを買って帰りたい! そう思う方も多いはず。
わくわくして買ったお土産なのに、帰宅したら……あれ? このお土産って……いる?? なーんてこともありますよね。
そこで、失敗しない「お城めぐりの記念」に、おすすめしたいのが「御朱印」です。
え?! お城めぐりなのに御朱印だなんて!
そうなんです。
御朱印というと神社仏閣ですが、お城とも関係がとっても深いのです。
お城めぐりにもぴったりな御朱印の魅力をご紹介します!
魅力① 武将たちゆかりの神社仏閣がある
私がお城めぐりで最初にいただいた御朱印は、長野市の「八幡社」のもの。
武田信玄と上杉謙信が何度も戦った、川中島古戦場にある神社です。
そこには信玄と謙信の一騎討ちの銅像もあって、まさに決闘の場。
こんな武将にゆかりのある場所に、神社仏閣がたくさんあるのです。
もちろん、武将たちの菩提寺になっているお寺もあります。
また、お城にあった門が移築されて、お寺の門として残るところもあります。
お城好きなら、これも見逃せないポイントです。
なるほど〜!!
- 本能寺(京都):織田信長の終焉の地
- 安居神社(大阪):真田幸村が最期を迎えた場所
- 圓教寺(兵庫):姫路城城主・本多家の墓所があるお寺/映画ラストサムライほかのロケ地
- 若宮八幡宮(高知):長宗我部元親が初陣の勝利を祈願した神社
- 光岳寺(長野):仙石秀久の小諸城から移築された足柄門がある
- 来迎寺(福井):大谷吉継の敦賀城から移築された中門がある
- 西教寺(滋賀):明智光秀の坂本城から移築された門がある
魅力② 武将を祀る神社がある
受験生が合格祈願に訪れる「天満宮」は、学問の神様として有名な菅原道真を祀る神社です。
「東照宮」は「東照大権現」である徳川家康を祀る神社になります。
このように、武将だけでなく歴史上の人物を神として祀る神社がたくさんあります。
そして武将を祀る神社は、その武将にゆかりのお城の近くにあることが多いのです。
例えば、豊臣秀吉と息子:秀頼、弟:秀長を祀る「豊國神社」は大阪城内にありますし、加藤清正を祀る「加藤神社」は熊本城にあります。
武田信玄の「武田神社」は、武田氏の館だった躑躅ヶ崎館がそのまま神社になっています。
せっかくなら、お城めぐりとセットで神社にも立ち寄りたいですね。
- 織田信長:建勲神社(京都)
- 豊臣秀吉:豊国神社(京都),豊國神社(大阪:大阪城)など
- 徳川家康:日光東照宮(栃木),久能山東照宮(静岡),名古屋東照宮(愛知:名古屋城)など
- 明智光秀:御霊神社(京都:福知山城)
- 井伊直政:井伊神社(滋賀:彦根城)
- 上杉謙信:上杉神社(山形:米沢城),春日山神社(新潟:春日山城)
- 加藤清正:加藤神社(熊本:熊本城)
- 黒田官兵衛:光雲神社(福岡:福岡城)
- 真田幸村:眞田神社(長野:上田城)
- 柴田勝家:柴田神社(福井:北ノ庄城)
- 武田信玄:武田神社(山梨:躑躅ヶ崎館)
- 伊達政宗:青葉神社(宮城:仙台城)
- 藤堂高虎:高山神社(三重:津城)
魅力③ お城だった寺院がある
かつてお寺は、寺院独自の特権があり、莫大な資金と権力を握っていました。
自衛のために石垣で敷地を囲み、僧兵と呼ばれる武装化した僧侶たちで防御します。
寺院は、まるでお城のように要塞化していたのです。
そして、防衛施設であるお城を一からつくるより手っ取り早いということで、戦国時代には武将がお寺を乗っ取って城郭化したという例もあります。
え?!そうなの!
滋賀県にある観音正寺の場合、隣にあった観音寺城が拡張したことでお城に取り込まれるのですが、観音寺城の佐々木六角氏が滅びると再びお寺として復活し、今に至ります。
お城の建築技術は、もともと寺院のつくりを真似て進化させたものです。
寺院の建築様式が、お城にどんな影響を与えたのかを考えるとわくわくします。
お寺には立派な石垣もあったりして、お城好きはさらに楽しめますね。
日本100名城や三十三所に選ばれている寺院もありますので、100名城スタンプ帳と御朱印帳をお忘れなく!
- 鑁阿寺(栃木):足利氏館(足利氏)
- 観音正寺(滋賀):観音寺城(佐々木六角氏)
- 朝護孫子寺(奈良):信貴山城(松永久秀)
- 粉河寺(和歌山):猿岡山城(藤堂高虎)
- 根来寺(和歌山):根来城(根来衆:僧兵)和歌山県の根来寺は桜の名所で有名なお寺ですが、根来衆という鉄砲集団の僧兵が要塞化した根来寺を防衛しており、お城の「根来城」として分類している本もあります。
まとめ
お城めぐりでもおすすめな御朱印の魅力は、
- 武将たちのゆかりの神社仏閣がある
- 武将を祀る神社がある
- お城だった寺院がある です。
お城の「御城印」を集めるのも楽しいものですが、リアルな御朱印もありがたみがあっていいものです。
お城めぐりから帰ったあと、御朱印帳のページを開くひとときは、心ときめく瞬間です。
ふんわり漂う墨の香りから、そのときの景色や感動が一瞬でよみがえります。
あなたも、御朱印帳を持ってお城めぐりをしてみませんか?
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